最近、あおり運転や、お年寄りの交通事故など、
心痛むニュースを見ることが多いように思います。
特に、子供が巻き込まれる事故は、
目を覆いたくなることもあります。
娘の中学入学を機に引越しをして、
家の周りの交通量の多さに驚きました。
中学一年生といえば、道路交通法上、
自転車で歩道を走ると違反となる境目の年齢13歳になる学年です。
つい数ヶ月前まで、子供用の小さな自転車を乗って、
やっと大人用サイズの自転車を乗り始めたところです。
トラックや、バスなど大型車両が多く走っている
大通りの車道の片隅を自転車で走る・・・
そんな娘を想像したらゾッとしました。
ニュースを見ながら
「子供を交通事故から守りたい、被害者にも加害者にもならないために
今できることをしなければ!!!」と決意したものの、
何から始めたらいいのかわかりません。
とりあえず、できることから始めててみる事にしました。
今日は、娘とサイクリングしながら
「交通事故にあわないために、親子で話した5つの約束」をご紹介してみたいと思います。
よろしければ、お付き合いください。
目次
目次
引っ越した先が都会すぎて交通事情に差がありすぎた
以前住んでいた家の周辺は、交通量が少なく、
走っている車も、ほぼ知り合いというのどかな所でした。
通りすがりに
一緒に宿題してから、木イチゴとる約束してる!
と、道端に車を停めて会話をしても、誰にも迷惑がかからないような地域に住んでおりました。
ところが現在は自宅のすぐそばに片側2車線、交差点は右折左折レーンができて4車線になるような幹線道路の近くです。
夜も救急車やパトカーの音が聞こえきて・・・
その大きな道路を横断する通学の状況を聞いてみると
その割に、(歩行者用信号の)青が、短いしさあ。
小走りしなきゃいけないんだよ。本当にビックリだよ!
前の通学路は、学校の脇の交差点に信号が一つあるきりだったからね。
いつも校長先生と00さん(交通指導員さん)が立っていてくれていたし。
通学路の唯一あった信号も、歩行者がポチッと押すと
信号が切り替わるタイプで、夜間は点滅信号になるという
交通量の少なさでした。
もともと神奈川県育ちの私は、
あまり意識していませんでしたが、
ここでやっと、娘にとって、
交通環境のギャップがとても大きかったことに気がつきました。
新学期は、引越しや進学、転校などで、
子供の環境が変化する時期ですよね。
また、長期休暇の休み明けは、子供も、
休みボケしていたりします。
「変化」があった時は、事故などがおこりやすく、
親もしっかりと見守らなければいけない時期だと、
テレビでコメンテーターの方が言っていた事を思い出しました。
車が多すぎて自転車に乗れない!乗せられない!
そんなある日、娘が友達と出かけてもいいか?と聞いてきました。
でも、誘ってもらえて嬉しかったから、絶対行きたい!!
わかった。いいよ。
怖くない?
というか、乗らせることが怖いわ。
にいにが乗ってたままだから、足がつかないし、車がいっぱいだし。
あんなに広い道路、どうやって曲がったらいいのかわからないよ!
高校生の兄は、坂道がかなりきつい学校に通っているため、高校に上がるときに、中学で使っていたママチャリではなく、スポーツタイプの自転車に買い換えました。
娘は徒歩通学なので、自転車は日頃使いません。遊びに行く時は、お兄ちゃんのおさがりのママチャリを使うことにしました。
自転車屋さんに持っていって点検してもらおうね。
危ないところも、二人でチェックしようね。
というわけで、
まずは、自転車の点検です。
点検でお世話になった自転車屋さんで
「自転車は、定期点検するもの!!」ということを教えてもらい
自分がこれまで自転車の安全を考えずに、
ボーっと生きてきたのだと知ったのでした。
1年に1回は自転車の定期点検をやるべき理由
あと、サドルの高さを、この子に合わせてもらえると助かります。
錆びて、すっかり硬くなってしまって、動かせないんです。
じゃあ、1年点検って、古くなってきたからチェックした方がいいってことだけじゃなく、2年目とか3年目でもした方がいいんですか?
そのほうが、自転車も長持ちします。
ブレーキ以外にも色々見るんですか?
そおそお。振動が繰り返しあると、小さなネジも、大きなネジも、ちょっとずつ緩むんですよ。で、走っていて落っことしてきちゃうことだってある。
それって、ある日突然、ネジが一つ落ちてペダルが外れたり、ハンドルがグラグラってなることもあるってことですか?[
ここで買った、スポーツサイクルです。
かれこれ、1年、ほぼ毎日、急な坂道を乗りつづけてます。
登録住所教えてもらえれば、予約しておきますよ。
知らないって怖いですね。
息子に聞いてみたら「最近、ブレーキの効きが悪いと思ってたんだよ。
そろそろ行ったほうがいいと思ってた」というのです。
私が自転車に乗らない生活をしてきたこともあり、完全に油断して勉強不足でした。
息子は高校生になって毎日乗っていたので、
事故につながる前に知ることができてよかったと思いました。
一年に一回の定期点検、これからは、ちゃんと行きたいと思います。
親切に説明してくださった自転車屋さんに感謝です。
ちなみに、この時お世話になったサイクルベースASAHIさんのHPはこちらです。
交通ルールをネットと子供に教えてもらう
道路交通法が変わったことは、ニュースを見ていて
知っていましたが、実際、どこを走るように
教えたらいいのか???
インターネットで「道路のどの部分を走るべきなのか」
を確認しました。
以下、警察HPよりお借りしました。
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<自転車で走り方>
1. 自転車は、車道通行が原則です。
子ども(13歳未満)が
自転車に乗るときは、歩道を走ることができます。
また、70歳以上の人と身体の不自由な人も、
子どもと同じように歩道を通ることができます。
(注記)大人(13歳以上)が自転車で歩道を通れるのは、
標識などがある場合と車道を通るのが危険な場合です。
2. 歩道では、車道寄りをゆっくり進みましょう。 (注記)歩行者が多いときは、自転車からおりて、おして歩きましょう。
3. 以下の場所では、歩道を走ることが許されています。
(1)歩道に「自転車通行可」の道路標識や、道路標示がある場合。
(2)歩道に「普通自転車通行指定部分」の道路標示がある場合。 道路に自転車マークや文字が書いてあります。
(3)歩道を通行することが「やむを得ない」と認められる場合。(工事中などが、やむを得ない事情にあたるそうです)
<交通ルールを守りましょう。>
自分、そして他の人を守るために
* 二人乗りをしてはいけません。
* 自転車でならんで走ることはやめましょう。
* まわりが暗くなったら、かならずライトをつけましょう。
* 信号を守りましょう。
* 片手運伝はやめましょう。
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さらに詳しく知るには、警視庁HPにあるリーフレットがオススメです。
交通ルールや標識、右折の仕方など、
イラスト付きでわかりやすく紹介したリーフレットを印刷できるようになっています。
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/bicycle/menu/leaflet.html
警視庁のHPでは、小学生向けと、一般向けリーフレットのPDFがあり、
そこから閲覧と印刷が可能です。
中学生以上は一般向けをご覧になってくださいね。
幼児同乗用自転車についても記載があるので、
小さなお子さんがいらっしゃる方の参考になると思います。
そしてなんと、子供の方が交通ルールに詳しいことが判明しました。
その理由は、小学校で行われていた交通安全指導で多くのことを教わっていました。
だって、警察のお姉さんや、お兄さんがきて、交通指導してもらってるもん。
自転車の乗り方も教わったよ。
こーゆーの見つけて走ったら、安全だよね。
あとで、駅まで、このマーク探して走ってみよう。
警察の方も、免許更新の時に入っている「交通安全協会」にも感謝したいと思います。
ということで、警視庁の一般向けリーフレットを手に持って、出発するにことしました。
車道を走るのが怖い。どこを走ると安全か?
筋肉痛になることを予感しながら、久しぶりに自転車に乗ってみました。
そして、実際に車がたくさん通る車道の端を走ってみると、
慣れてないせいもあり、恐怖を感じました。
自分の後方から車が来るので、全く見えないところから、
車が視界に飛び込んで、走り去っていく感じです。
「ちょっとでもふらついたら、引かれてしまうんじゃないか」と思うと、
ドキドキして「まっすぐ走らなきゃ」と緊張しました。
これは、交通ルールを守りながら、出来るだけ安全で恐怖を感じない
道選びが必要だと感じました。
ここから、【子供を交通事故から守るために、親子で話した5つの約束】
を一つずつご紹介したいと思います。
1つ目 「いつも使う道を決めておく」
ここからは、私が先導して、娘とサイクリングしながら、所々で停車して行った会話です。
出来るだけ、この順番で道路選びをしようね。
1 歩道に自転車用の道路があるところ
2 広めの一方通行
3 車通りが少ない道路
こうして、見通しの良さや、走りやすさを確認して
『こっち方面へ行く時は、この一方通行を使う。反対方面へ行く時は、この通りを使う』というように、決めておくことにしました。
そんなに都合がいい道ばかりではないと思いますが、子供と「どこの道がより安全で、どこが危険」ということを確認して、よく行く習い事の場所など、ルートを決めておくとお互いに安心できると思います。
急にお迎え行く時も、すれ違いも防げますよ。
安全に心に余裕を持って走って、周りに注意を払うための約束もしておきたいと思いました。
2つ目「交差点では、止まれの標識を守る」
いい?車道を走るってことは、交差点では、いちいち止まるんだよ。
交差する方の道に、『止まれ』が無いでしょ?
あれは、車が「止まる必要がない」と思って走ってくるの。
じゃあ、こっちが止まらないと、ぶつかっちゃうんだ。
あの標識は、車の標識だと思っちゃいけない。
自転車も一緒だからね!!
信号のない交差点での出会い頭の事故を防ぐための約束もしておきたいと思います。
3つ目「人が出てくるかもと疑って」
ココみて。細くて、人しか通れない道があるでしょ?
ほら、見てみて!
えーーーーー!4500万円だって。払いないよー。
だから、学校からも保険に入ってくださいってお便りが来るんだけどね。
それよりも、怪我したり、怪我させたりしないように、気をつけて自転車に乗らないと。
自転車に乗るってことは、それくらい責任があるってことなんだよ
車だけでなく、歩いている人、出てくるかもしれない人も
意識することを覚えて、人を傷つけない、
加害者になることを防ぐための約束もしておきたいと思いました。
4つ目「大きな交差点の車の動きを理解する」
片側2車線以上の通りの交差点の車の動きを、
交差点の近くに立って、しばらく観察することにしました。
じっくり観察してみると、事故が起きる理由が理解できてきます。
基本信号を守ればいいのですが、信号を気をつけていても
事故が起きそうなシチュエーションを見つけました。
自分と同じ方向日走っている車は、あなたの右側にいるよね?
気がつかないかも。運転手さんが曲がろうとしたら、急に飛び出してきた的な感じ?
じゃあ、反対から車車を見て。これから、右折しようとしている車ね。
あの人は、きっと直進する車が途切れた時に、急いで右折しようとするよ。あなたが猛スピードで直進しようとすると・・・運転手さんから、どう見える?
こっちの車がいないから、ダッシュで右折するんだから、見えてるんじゃない?
ダッシュで曲がろうとしている人って、車しか見ていなかったりするの、不注意でね。
信号が変わりそうだと、どうしてもダッシュしちゃうでしょ?
それは、とても危険ってことなのね。
大きな交差点では、たとえ信号が青でも、周りを見ながら進むことが大事ってこと!
それはわかってるよね?
大きなトラックやバスは、視点が高くて、低いところが見にくいの。
その上、長いから、横の自転車を巻き込みやすいの。
魔がそうとしている車の近くに入って行ったら、危険だからね。
ははは。ありがとう。
運転手さんの目線から、自分がどう見えるかを理解することで、どうして危ないのかより理解してくれるかと覆います。
大きな事故に遭わないための大事な約束事もしておきたいと思います。
5つ目「安全な駐輪場を確認しておく」
地下だと、余計人目がなくて怖いの。
明るくて人通りが多いところ、管理人さんがいるところ、監視カメラがあるところとか、確認して覚えておこうね。
一回来ておけば、安心だよね。
安全に駐輪して、周りにもご迷惑をかけないための約束も必要ですよね。
ちょっとブレイクの自転車お出掛けスポット
自転車関連のお出かけ情報をご紹介します。
大阪に「自転車博物館」があるそうです。
昔の自転車など、いろいろ展示してあるのですが、
イベントとして自転車の乗り方教室や、
クラッシック自転車のレプリカに試乗させてくれたりするそうです。
ちょっと、面白そうだなーと思いました。
自転車博物館のHPはこちらからどうぞ。
東京の昭和記念公園では、いろんな自転車をレンタルしてくれます。
こちらは、私も行ったことがあるのですが、
広い公園内を二人乗り自転車に乗ってサイクリングしました。
お花も綺麗ですし、バーベキューができたりするので、
これから秋のレジャーにぴったりです。
昭和記念公園のHPはこちらからどうぞ。
まとめ
今日は、親子交通安全意識を高め、事故の被害者にも加害者にもならない為に
【子供と話しておきたい5つの約束】をご紹介してみました。
また、【1年に一回の自転車点検を】と自転車屋さんに
教えて頂いたことも、私が知らなかったので、
もしかして知らない方もいらっしゃるかと思いご紹介しました、
色々怖いことも書いてしまいましたが、
本来サイクリングは、季節の風を感じたり、
いい汗をかいたり、爽快で楽しいことだと思います。
私もママチャリ専門ですが、自転車のお出かけは、気持ちが良くて大好きです。
なので真面目な交通指導というより
「ふわふわパンケーキをを食べに行こう」と誘って、
その途中に、交差点観察をしたり、
立ち止まって話してみたりしました。
そのため、「パンケーキ屋さんの手前の交差点、気をつけないとね。」と
娘の頭の中には、パンケーキとセットで記憶されているようです。^ ^
ちなみに、我が家の長男には、「スピードの出し過ぎ」について、ニュースを見ながら定期的に話しています。
毎日言うと、うるさがられるか、スルーされるかどちらかなので・・・。
小さな頃は、マリオカートを一緒にやりながら、
「マリオはゲームだからいいけど、現実にスピード出しすぎるとね・・・」なんて話してました。
ちょっと面倒なのですが、
実際に自転車で走る道路に一緒に出かけて行って、
子供が理解するまで話し合っておくことが、
一番記憶に残りやすいのかなと思います。
子供の関心事を上手に使って、ママと楽しく考えた約束なら、
子供も守ろうと思ってくれるのではないでしょうか?
幼児期をすぎて、いつも一緒にいられる年齢を超えた時、
自分自身を守るルールをどうやって身につけさせるか、
これからも考えていきたいと思いました。
それは、お子様の性格、年齢、行動範囲などによって、
それぞれ話し合う内容や約束事は変わってくるかもしれないですね。
お子様に合わせて、楽しみながらお話ができたらいいのかな?と思ったりします。
気をつけていても遭遇する事故もありますが、せめて歩行者も、
自転車の運転者も、車を運転する人も、
それぞれが同じように注意を払って、譲り合いながら交通ルールを守って、
悲しい事故を少しでも減らすことができたらいいなと心から願います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
何かの参考になれば、幸いです。