【なんで勉強しないといけないの?】「勉強しなさい」と言わずにすむ子供が納得するトーク例

子育て

小学低学年のお子さんがいらっしゃる生徒様から

生徒様
生徒様
先生、うちの子、勉強が嫌いで
叱っても宿題も進まないんです。
先生のお宅では、どうしてますか?

とメールを頂きました。
先輩ママのお話聞かせてください
というような内容でした。

きっと同じように思われている方も
多いかと思います。

私は児童教育などの勉強をして
きたわけではありませんが、
2児の母としてやってきたことを
少し記事にまとめてみようと思います。

何かの参考になると幸いです。

勉強なんて大嫌い!!なんでママはうるさいの?

『なんで勉強しないといけないの?』

私自身が子供の頃に感じていたことです。
ママになって子供に聞かれたときには

そうだよねー。
ママも子供んときに思っていたから
よーーくわかるわー。

と思わず言ってしまったくらいです。

私自身は、理数が苦手で大嫌いな子供でした。
「国語は仕方ないけど、数学や理科なんて
いつ、どうやって役に立つのかしら?

科学者や研究者になるわけでもない私に
数学なんて、絶対に必要ない!

もちろん、物理や化学なんて
卒業したら出会うことはないはず!」

と信じていました。

そして、大人になるとやっぱり思うのです。

お決まりの

勉強しておけばよかった!!!
そうなんです。

ママは、大人になって後悔したから
(または、努力しておいてよかったと確信したから)
君たちにうるさく言ってしまうのです。

子供の耳に届いていない

だからと言って「うるさく叱る」と
どうなるでしょうか?
子供の頃の私は
「また、なんか言ってるなあ。
いつもの通り、”はい”って言っておこう。」

と聞いてるフリして、実は全く聞こえていませんでした。

適当に「はーい」とお返事していました。

机に座っても、全然違うことを考えたり
大好きな絵を描きつづる毎日で
一向に成績は上がりませんでした。

「大人に言われるほど
やる気なくなっちゃう。
なんで勉強しないといけないの?」

勉強がなぜ大切なのか、さっぱり理解できなかったので
やらなくちゃとも思いませんでした。

「将来の為・・・」とか
「大人になったときに」とか
「社会に出たら」と言われても
全くピンと来ません。

まだまだ知識も社会性も育っていない
年齢の子供の想像力では
大人の言葉で話しても響かないんですね。

勉強しない場合はどんな未来があるのか

勉強した場合はどんな未来があるのか

具体的にイメージが持てないと
勉強を頑張ろうとか
別の特技を磨こうなど
自ら考えることが
難しいのかなと思います。

では、どうしたら子供に理解してもらえるのか

本や人生の先輩たちのアドバイスなどを伺いながら
実践してきたことをご紹介してみたいと思います。

子供に想像してもらいやすいエピソード

小学校低学年といえば、漠然とした話は想像しにくい年齢です。

愛情など、目に見えないものを理解するのは
小学4年生頃からと言われているそうです。

低学年の子供は
より具体的で、生活に根ざした説明を
した方が理解しやすいと思います。

息子が、掛け算の九九の八の段を
覚えられず嫌がった時のお話です。

息子
息子
なんで、勉強しないといけないの?かけ算、嫌いだよ。
だよね。ママも子供の頃、同じこと考えてたよ。
息子
息子
そうなの?なんでだか、わかった?
わかったよー。ママの出した答えはね
「悪い人に騙されない為!!」
息子
息子
えーー?勉強しないと、騙されちゃうの?
例えば、Rとママが毎日畑に行って
朝から晩まで働いてトマトを作りました。
息子
息子
うんうん。
暑い日も雨の日も、眠くても起きて頑張って作ったトマトです。
息子
息子
大変だ!
やっと、たくさんの採れました。
ヨッコラショ、ドッコイショって市場まで運んだよ。
息子
息子
よっこいしょ。
トマトを売って、お金に変えて、お肉とお米を買って帰ろう!
と思いました。
息子
息子
やったね!
おじさんが「トマトは一つ10円だよ。50個あるから
50円だよ」って言いました。
息子
息子
50個あったら、50円じゃないよ!違うでしょ!
なんだとお!!君は計算できるのか?仕方ない500円だ。
息子
息子
電卓ポチポチしながら)騙されないぞ!!
もし計算できなかったら、50円もらって帰っちゃうよね?
字が読めないと、お札のお金がいくらなのかもわからないでしょう?
息子
息子
そっかあ。
外国で学校で勉強できない子たちは、
文字も数字も読めないし、計算もできなかったりするんだよ。
悪い人に騙されちゃっているかどうかも、わからないの。
悲しいと思わない?
息子
息子
うん。悲しいね。

と、九九をがんばって覚えることができました。

子供なりに納得して
覚えようと前向きに取り組むことが
できたのだろうと思います。

次は、娘の場合を一つご紹介させてください。

子供の興味によりそって話すエピソード


娘は、私の仕事の関係もあって
小さな頃からお菓子作りが大好きでした。

幼稚園の頃の夢は、パティシエールと
言って、私がケーキレッスン前の試作する時に
手伝っていました。

ケーキ作りのときには、決まって
理科の話をしていました。

ケーキ作りの基本は
算数と理科なのよ。
なんで?
このケーキを2つ作るから材料を2つ分、まとめて計ってみてね。
ホントだ!算数だね。小麦粉は、60g+60gだから120gだ!
正解!
やったー!ベーキングパウダーって何?
ベーキングパウダーは、ケーキを膨らます力があるのよ。
オーブンで熱を加えると膨らむの。
パンに入れるのとは違うの?
パンに入れるのはイースト菌。
イースト菌は、生きている菌だから、オーブンでやくと
死んじゃうの。
ええええ!
パンは、捏ねてから暖かいとこに置くと
膨らむでしょう?イースト菌が暖かいところにいると
ガスを作って膨らませるからよ。
ふーん。違うのかあ。理科?
そうね。
泡立てるとフワフワになるのも理科なんでしょ?
そうね。小さな空気の粒が入ってフワフワするのね。
卵の白身に最初から砂糖入れると、泡立ちにくいんだよ。
え?なんで?なんで?
目でわからないけど、粘りが出るから。
最初は砂糖なしで泡だてて、泡ができてきたら
お砂糖入れると、今度は粘りで泡がつぶれにくくなるの。
すごーい。ケーキは理科なんだね。

こんなことを繰り返してきたせいか
娘はすっかり理系女子になりました。

パティシエールになりたいと言うお友達には
「理科と算数を勉強した方が
いいんだよ。」と話していたようです。

教科別エピソード集”数学はなんで必要なの?”


成長していっても、
「なんで、これは、勉強しなくちゃいけないの?」
は続いています。

 

ピタゴラスの定理って覚えていますか?
三平方の定理です。
『c2 = a2 + b2』
これがわからなくて、社会人になって
恥をかいたことがあります。

 

貿易の仕事をしていたとき、船のコンテナ内の温度測定のために
温度計を設置することになりました。

 

業者さんから「必要なケーブルの長さを教えてください」
と言われました。
コンテナは大きいので、内部を斜めに測定したり
できないんですね。
この話をした上での話します。

 

答え:
大きなもので測れない時は、計算が必要です。
普通の会社員でもコレくらいの計算式には
出会うことがあるんですね。

 

これから建てるビルに、どれだけのコンクリートが必要が
わかる??
数学、意外なところでも登場してくるんです。

 

数学を生活レベルで話すのは、難しいです。
私は理系が苦手なので、特に難しいので
妄想力が必要だなと思います。

 

理科は、お天気や、星空、料理や
車などの機械の仕組みなど、
子供の生活と結び付けて話しやすいかなと思います。

 

 

教科別エピソード集”社会はなんで必要なの?”


理系の息子と娘が、一番苦手な教科が
社会科でした。

 

①地理はなんで必要か?

 

答え1:
将来、会社で上司に
「明日、名古屋営業所、行ってきて」と言われて
「名古屋って、どこですか?」と聞いたら、
困ったことだと思われるよ。
かなり恥ずかしいよ。

 

答え2:
ママの友達、一目惚れした相手が、スウェーデン人で
スウエーデンの事知ってたら、話が弾んで
デートの約束してたわよ。

 

年齢によって、モチベーションが上がる例が
出せるといいですね。


②歴史はなんで必要か?

 

答え1:
学校で戦争のことをお勉強するから、
戦争しない方が良いって思う人が
増えるんじゃない?

 

答え2:
歴史的背景を知らずに、
外国の方とお話しすると
知らず知らずに失礼なことを
言ってしまうかも。

 

自分の国のことを知らないと、
外国の方に紹介できなくて、
大人になって困ることがあります。
また、歴史を知らず発言したことで
人間関係を壊すことがあるかもしれません。

お友達の母国の名前を敵対国と間違えて、
嫌な顔されてましたことがあります。

知ってたら、もっと気をつけられたと思いました。

そして、あるビジネスコンサルタントの方が

答え3:
歴史を学ぶと、時代が読める。
経済が読めるから、
次に何をすれば成功するかが、見えてくる

と、おっしゃっていました。

ビジネスにも必要なんですね。
びっくりです。

これは、早速、経済学部を目指している息子に
話したところ、関心を持っていたようでした。

年齢や、興味に応じて話す必要があるから
難しいですよね。

 

まとめ

生徒さんからのご質問に答えたいなと思い
我が家で子供たちに話してきたエピソードの
一部をご紹介してみました。

私自身が気をつけてきたことを
まとめてみますね。
とにかく「子供目線」を忘れないようにしてきました。

①子供の年齢に合わせて
想像しやすいストーリーで説明する。

②好きなことに関連付けしながら
興味を持たせていく。

③自分が困った体験談をもとに
必要性に気がつけるように話す。

④「納得できたかな」「気が済んだかな」
と思えるまで、ゆっくり話してみる

また、「なぜ勉強するのか?」の疑問は
大人になって、自主的に勉強するようになるまで
続いていく質問かと思います。

学校の勉強は、
自分で選んでやっていることではなく
与えられたカリキュラムですから
当然の疑問なんですね。

お勉強もそうですし、
部活なども含めて、努力を継続していくことは
大人でもとても難しいことだと
私自身も実感しているところです。

ただ、努力の先に
「こんな素晴らしい世界が開けるかもしれないよ」
と、子供の知らない世界を教えてあげると
楽しく学ぶことができるかなと思います。

また、身を置く環境も大事な要素かもしれません。
(コレについては、いずれまた)

英語や国語については触れていませんが、
割と説明しやすい教科なのかなと思い、
長くなるので今回は省きました。

我が家の親子の会話集のようなもので、
お役に立つかわかりませんし
もっと良いアイデアをお持ちの方もいらっしゃるかなと思います。

また、文章にするために、短めにまとめてしまっているので
お話しきれなかったところもあります。

もし、ご質問や気になることがありましたら、
お問い合わせや、コメントをいただいたら、
お答えしたいと思いますので
お気軽にご連絡ください。^ ^

もしかして、どなたかの参考になれば嬉しく思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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