【フラワーアレンジメントは水をあげる?】これだけは覚えておきたい花を長持ちさせる置き場所と管理方法

フラワーデザイン

初めてのお花のレッスンの時に、必ず生徒様にお伝えしていることがあります。

それは「持ち帰ったフラワーアレンジメントの管理方法」です。

お花を習い始めるずっと前のことです。

お見舞いにもらったフラワーアレンジメントが、あっという間に干からびてしまってショックを受けたことがあります。

昔の私
え? 濡れたスポンジにお花が挿さってるんだから、水なんてあげなくていいんじゃないの?

え? 水、あげるの?

誰か、最初に教えてよー!!!

日常の中で、フラワーアレンジメントをいける方は多くはないかもしれませんが、もらったことがある方は、多数いらっしゃると思います。

私の習い始めてから知ったのですが、置き場所を選んで、管理方法を覚えると、とっても長く楽しむことができるんです。

もっと前に知っていたら、もらった翌日に枯らすことはなかったと思います。

今日は、「フラワーアレンジメントを長持ちさせる管理方法」についてご紹介したいと思います。

よろしければ、お付き合いください。

フラワーアレンジメントを長持ちさせる置き場所は?

昔の私
お花と言えば、お日様が大好きでしょ?
窓際の太陽いっぱいのところに、飾ってあげよーっと。
華先生
何をしているの?
切り花に直射日光は厳禁よ!
昔の私
えー?そうなんですか?
花といえば、お日様じゃないんですか?
華先生
それは、根があるときだけよ。
切り花は、暖かいとどんどん開花が進んでしまうの。
開花が進むということは、咲ききるのも早いっていうことね。
直射日光のあたる場所に置いたら、温度が高すぎて、すぐにダメになってしまうわ。
昔の私
そういえば、お花屋さんで、冷蔵庫に入ってますよね。
じゃあ、寒いほうがいいってことですか?
華先生
凍るほど寒かったら、もちろんダメよ。
お花屋さんのショーケースは、だいたい15度くらいね。
昔の私
15度じゃ、人間が寒いです! 厚着しないと!
華先生
そこまでしなくても、家の中で涼しいところに置いて楽しんだらいいわ。
あと、風もダメよ!
昔の私
えーー!自然の中では、ビュンビュン風に吹かれてると思いますけど。
華先生
だから、それは根っこがある時って、言ったでしょ?
切り花は、乾燥しやすいから、いくら涼しいからと言って、エアコンの風が直接あたると乾燥するの。
昔の私
そっかー。乾燥がダメなんですね。
私も、エアコンの風で、お肌がカサカサして、シワが・・・。
華先生
それは、気をつけたほうがいいわね。
将来恐ろしいことになるわよ。
昔の私
やめてくださいよー。恐ろしい!

じゃあ、家の中で直射日光も、エアコンの風もあたらなくて、涼しい場所って言ったら・・・・
玄関がいいってことですか?

ということで、切り花は、暑さと乾燥(風)に弱いことがわかりました。

フラワーアレンジメントを家の中で飾るなら、どこが最適?

華先生
玄関に置きがちよねー。涼しいし、お客さんに見えるからって。
でもねえー
昔の私
玄関じゃダメですか?
華先生
あなたのおうちに、そんなに毎日お客様いらっしゃるの?
昔の私
毎日は、来ないですねえ。
時々母の友達がお茶のみにくるかな。一週間に1回あるかないかでしょうか。
華先生
お茶飲みにくる人たちは、リビングに招かれるのよね?
昔の私
まあ、そうですね。
華先生
通りすがるだけの玄関に置くのは、もったいないと思わない?
昔の私
確かに!お客様に見せたいなら、お茶を飲むリビングに置いたほうがいいかも。
華先生
ご家族だって、ダイニングやリビングで過ごされるでしょ?
昔の私
そうです!いつもリビングでくつろいでます。
華先生
せっかくお花を飾るなら、少し早く散ったとしても、家族やお客様が見る機会が多い場所に置いたほうが、お花の価値が上がると思うわよ。
昔の私
そうですね!玄関に置いて長持ちしても、記憶にはあまり残らないです。
だったら、長い時間視界に入る場所に置いたほうが、置いておく意味がありますね。
せっかくなら、綺麗な花を堪能したほうがいいですよね。
華先生
わかってくれた?
癒しの花を、見えないところに置くなんて、もったいことだわ。
ご家族の皆さんで、楽しんでちょうだいね。
昔の私
わかりました!今日から、リビングの中の涼しめなところを探して置くようにします。

ということで、家の中でも、美しさや、癒し効果をいつでも感じられる場所をオススメしたいと思います。

暮らしの中で、一番長く時間を過ごす場所は、どこでしょうか?
どこに置いたら、眺めて楽しむことができるか、考えてみてくださいね。

なお、頂き物で透明なフィルムに包まれている場合はフィルムは取り除いて飾ってください。

お水をあげましょう

昔の私
華先生!フラワーアレンジメントって、水あげるんですか?
華先生
もちろんよ! お花は乾燥に弱いって言ったでしょ?
驚くこと言わないでちょうだい。
昔の私
あ、常識って感じですか?
すみません!で、どこにお水あげたらいいんですか?
華先生
スポンジよ。フローラルフォームとか、オアシスとか色々な呼び方があるけれど、お花が挿してある土台のスポンジの部分にお水をあげるの。
昔の私
はい!わかりましたー。
昔の私
華先生、大変です!!!
水がもれましたーーーーーーー!!!!ビチョビチョです!!
華先生
ザバーっと一気に水をあげたんでしょう?
昔の私
ダメでしたか?
華先生
もお、”おおざっぱ”なんだから!!
いい?スポンジは、一気に水を吸い込めないの。

少しずつ水をあげて、吸い込んだことを確認してから、
少しずつずらしてながら、スポンジ全体に吸わせていくのよ。

昔の私
了解です!
昔の私
きゃあー! 華先生!!
また、あふれましたーーーーーー!!!
華先生
もお、馬鹿なんだから!!
スポンジのキャパ超えて水をあげたら、あふれ出すにきまってるでしょ!!
昔の私
えーん。すみません! 

生花用のスポンジは、水をたっぷり含ませてからお花を挿しています。

ですが、お花が水を吸いますし、表面から蒸発するなどして、スポンジの中の水は時間と共に減っていきます。

スポンジにお水をあげましょう。では、水やりのポイントをご紹介します。

水やりの時に気をつけること

水やりのタイミング

生けた直後は、お花が水を必要とします。お水をあげましょう。
また、表面を割って、指先がぬれない、スポンジ表面が乾いてきたら、お水をあげてください。

水やりの方法

スポンジの端からゆっくり少しづつ、水を吸わせてください。

数カ所に分けて、水を吸わせていくので、口が細いジョウロ・水差しが使いやすいと思います。

お水が溢れることがあるので、雑巾も用意しておくと安心です。

花器に注ぐのではなく、スポンジに直接水を吸わせていくのがポイントです。

慌てて一気に入れると、スポンジが吸いきれずに、溢れるので気を付けてくださいね。

お花は、花びらの表面からも吸水します。併せて、スプレーで優しく水分を与えてあげるとより効果的です。

下の写真のタイプの水差しも便利です。100円ショップの園芸コーナーなどにも置いてあります。

お花のメンテナンスをしましょう

枯れたお花は抜きましょう

飾っていると、だんだんお花が枯れていきます。

時間の経過で変化していく・・・これも、生花ならではの醍醐味です。

全部まとめてポイっと捨てる前に、まだまだ楽しむことができますよ。

《ステップ1 1、2本か枯れた時》

①枯れて来た花だけを抜き取ってください。

②空間があいてスカスカしたら、隣の花をふわふわっとさせるとなんとなく空間が隠れます。

《ステップ2 さらに枯れて来たら》

元気な花だけ集めて、小さな花瓶に挿すと良いです。

数種類の花を合わせるのが難しかったら、一種類ずつ花瓶に生けるのもオススメです。

スポンジから抜いた花は、茎がヌルヌルしていたら軽く洗います。

ボウルなどにためた水の中で茎の先を切って、しばらくつけて置きます。
少しくらい元気がない花ならこれで元気を取り戻します

もし茎がヌルヌル、スカスカして傷んでいるようなら、しっかりとした部分まで切ってください。

今すぐ誰でもできる、花生けの最大のコツ

花を花瓶に生けるときに困ってしまうのが、お花がクルッと回ってしまったり、思ったところで止まってくれないこと。

レッスンでは、色々な花留めのテクニックをお伝えしているのですが、難しいテクニックより何より、一番肝心なポイントをご紹介します。

それは、飾る場所で、生けるということです。

そんなこと?と思うかもしれませんね。

でも、本当に大切なことなんです。

例えば、飾り棚の上に置く予定の花を、テーブルで生けたとします。

移動させるときに、せっかく丁度いい場所にあった花がずれてしまったらショックですよね。

また、上手に持ち運べたとしても、棚に置いてみると見る目線の角度が変わって「お花がみんな上ばかり向いていて、全然可愛くない」なんていうことになったら、せっかく頑張って生けたのに残念すぎます。

最初から飾る場所で生ければ、「運んでずれる」ことも「目線が変わってしまう」ことも解決します。

まずは、ここから初めてみると良いのではないかと思います。

まとめ

生花は、やがて枯れていくものですが、だからこそ、心を配り、お世話をすることで気がつく美しさがあるのかなとも思います。

実は、枯れていく姿に、美しさや儚さ、趣を感じることもありますが、それについては、いつかまた。

お花を頂いたり、自分で生けたら、できるだけ長く楽しめるといいですね。

レッスンでお渡しする花レシピには、お花の管理方法も掲載しています。

「誰かにプレゼントするなら、管理方法も伝えてあげると、もらった人が助かりますよ。」

と生徒さんにお伝えしています。

プレゼントして、そのままではなく、もらった人のその先を気遣える女性って素敵だなと思うからです。

お花をプレゼントする機会があったらぜひ、置き場所や水やりの仕方を教えて差し上げてください。

こちらのブログを見てもらうと説明が簡単になるかと思いますので、ご活用頂ければ幸いです。

最後に、残った一輪や例えば、茎が折れてしまった一輪は、水に浮かべて、最後まで楽しんであげてくださいね。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
何かの参考になれば、嬉しく思います。