初めてのお花のレッスンの時に、必ず生徒様にお伝えしていることがあります。
それは「持ち帰ったフラワーアレンジメントの管理方法」です。
お花を習い始めるずっと前のことです。
お見舞いにもらったフラワーアレンジメントが、あっという間に干からびてしまってショックを受けたことがあります。
日常の中で、フラワーアレンジメントをいける方は多くはないかもしれませんが、もらったことがある方は、多数いらっしゃると思います。
私の習い始めてから知ったのですが、置き場所を選んで、管理方法を覚えると、とっても長く楽しむことができるんです。
もっと前に知っていたら、もらった翌日に枯らすことはなかったと思います。
今日は、「フラワーアレンジメントを長持ちさせる管理方法」についてご紹介したいと思います。
よろしければ、お付き合いください。
目次
目次
フラワーアレンジメントを長持ちさせる置き場所は?
窓際の太陽いっぱいのところに、飾ってあげよーっと。
切り花に直射日光は厳禁よ!
花といえば、お日様じゃないんですか?
切り花は、暖かいとどんどん開花が進んでしまうの。
開花が進むということは、咲ききるのも早いっていうことね。
直射日光のあたる場所に置いたら、温度が高すぎて、すぐにダメになってしまうわ。
じゃあ、寒いほうがいいってことですか?
お花屋さんのショーケースは、だいたい15度くらいね。
あと、風もダメよ!
切り花は、乾燥しやすいから、いくら涼しいからと言って、エアコンの風が直接あたると乾燥するの。
私も、エアコンの風で、お肌がカサカサして、シワが・・・。
将来恐ろしいことになるわよ。
じゃあ、家の中で直射日光も、エアコンの風もあたらなくて、涼しい場所って言ったら・・・・
玄関がいいってことですか?
ということで、切り花は、暑さと乾燥(風)に弱いことがわかりました。
フラワーアレンジメントを家の中で飾るなら、どこが最適?
でもねえー
時々母の友達がお茶のみにくるかな。一週間に1回あるかないかでしょうか。
だったら、長い時間視界に入る場所に置いたほうが、置いておく意味がありますね。
せっかくなら、綺麗な花を堪能したほうがいいですよね。
癒しの花を、見えないところに置くなんて、もったいことだわ。
ご家族の皆さんで、楽しんでちょうだいね。
ということで、家の中でも、美しさや、癒し効果をいつでも感じられる場所をオススメしたいと思います。
暮らしの中で、一番長く時間を過ごす場所は、どこでしょうか?
どこに置いたら、眺めて楽しむことができるか、考えてみてくださいね。
なお、頂き物で透明なフィルムに包まれている場合はフィルムは取り除いて飾ってください。
お水をあげましょう
驚くこと言わないでちょうだい。
すみません!で、どこにお水あげたらいいんですか?
水がもれましたーーーーーーー!!!!ビチョビチョです!!
いい?スポンジは、一気に水を吸い込めないの。
少しずつ水をあげて、吸い込んだことを確認してから、
少しずつずらしてながら、スポンジ全体に吸わせていくのよ。
また、あふれましたーーーーーー!!!
スポンジのキャパ超えて水をあげたら、あふれ出すにきまってるでしょ!!
生花用のスポンジは、水をたっぷり含ませてからお花を挿しています。
ですが、お花が水を吸いますし、表面から蒸発するなどして、スポンジの中の水は時間と共に減っていきます。
スポンジにお水をあげましょう。では、水やりのポイントをご紹介します。
水やりの時に気をつけること
水やりのタイミング
生けた直後は、お花が水を必要とします。お水をあげましょう。
また、表面を割って、指先がぬれない、スポンジ表面が乾いてきたら、お水をあげてください。
水やりの方法
スポンジの端からゆっくり少しづつ、水を吸わせてください。
数カ所に分けて、水を吸わせていくので、口が細いジョウロ・水差しが使いやすいと思います。
お水が溢れることがあるので、雑巾も用意しておくと安心です。
花器に注ぐのではなく、スポンジに直接水を吸わせていくのがポイントです。
慌てて一気に入れると、スポンジが吸いきれずに、溢れるので気を付けてくださいね。
お花は、花びらの表面からも吸水します。併せて、スプレーで優しく水分を与えてあげるとより効果的です。
下の写真のタイプの水差しも便利です。100円ショップの園芸コーナーなどにも置いてあります。
お花のメンテナンスをしましょう
枯れたお花は抜きましょう
飾っていると、だんだんお花が枯れていきます。
時間の経過で変化していく・・・これも、生花ならではの醍醐味です。
全部まとめてポイっと捨てる前に、まだまだ楽しむことができますよ。
《ステップ1 1、2本か枯れた時》
①枯れて来た花だけを抜き取ってください。
②空間があいてスカスカしたら、隣の花をふわふわっとさせるとなんとなく空間が隠れます。
《ステップ2 さらに枯れて来たら》
元気な花だけ集めて、小さな花瓶に挿すと良いです。
数種類の花を合わせるのが難しかったら、一種類ずつ花瓶に生けるのもオススメです。
スポンジから抜いた花は、茎がヌルヌルしていたら軽く洗います。
ボウルなどにためた水の中で茎の先を切って、しばらくつけて置きます。
少しくらい元気がない花ならこれで元気を取り戻します
もし茎がヌルヌル、スカスカして傷んでいるようなら、しっかりとした部分まで切ってください。
今すぐ誰でもできる、花生けの最大のコツ
花を花瓶に生けるときに困ってしまうのが、お花がクルッと回ってしまったり、思ったところで止まってくれないこと。
レッスンでは、色々な花留めのテクニックをお伝えしているのですが、難しいテクニックより何より、一番肝心なポイントをご紹介します。
それは、飾る場所で、生けるということです。
そんなこと?と思うかもしれませんね。
でも、本当に大切なことなんです。
例えば、飾り棚の上に置く予定の花を、テーブルで生けたとします。
移動させるときに、せっかく丁度いい場所にあった花がずれてしまったらショックですよね。
また、上手に持ち運べたとしても、棚に置いてみると見る目線の角度が変わって「お花がみんな上ばかり向いていて、全然可愛くない」なんていうことになったら、せっかく頑張って生けたのに残念すぎます。
最初から飾る場所で生ければ、「運んでずれる」ことも「目線が変わってしまう」ことも解決します。
まずは、ここから初めてみると良いのではないかと思います。
まとめ
生花は、やがて枯れていくものですが、だからこそ、心を配り、お世話をすることで気がつく美しさがあるのかなとも思います。
実は、枯れていく姿に、美しさや儚さ、趣を感じることもありますが、それについては、いつかまた。
お花を頂いたり、自分で生けたら、できるだけ長く楽しめるといいですね。
レッスンでお渡しする花レシピには、お花の管理方法も掲載しています。
「誰かにプレゼントするなら、管理方法も伝えてあげると、もらった人が助かりますよ。」
と生徒さんにお伝えしています。
プレゼントして、そのままではなく、もらった人のその先を気遣える女性って素敵だなと思うからです。
お花をプレゼントする機会があったらぜひ、置き場所や水やりの仕方を教えて差し上げてください。
こちらのブログを見てもらうと説明が簡単になるかと思いますので、ご活用頂ければ幸いです。
最後に、残った一輪や例えば、茎が折れてしまった一輪は、水に浮かべて、最後まで楽しんであげてくださいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
何かの参考になれば、嬉しく思います。
え? 水、あげるの?
誰か、最初に教えてよー!!!