【夏は花を飾れない?】プロが教える夏らしいとっておきの花。暑くても長持ちの3つのポイントも紹介。

フラワーデザイン

数あるHPの中から大分市フラワーアレンジメント教室シェフレラをお訪ね頂きありがとうございます。

暑くなってくるとお花屋さんが耳にタコができるほど聞かされるワードがあるそうです。

「暑くなると、花がすぐダメになるから」

「夏は、ダメねー。花がもったいないわ。」

「お仏壇の花だけは仕方ないのよね。」

私も、全く同じことを感じていました。

本当は、夏も生花を楽しみたいけれど、もったいないから諦めよう・・・と。

そんな私の価値観をひっくり返してくれたお花屋さんがいます。

今日は、そのお花屋さんから教わった夏ならではの夏が似合う花をご紹介したいと思います。

よろしければお付き合いください。

夏の花を伝えないなんて、もったいない

数年前の夏のこと
いつもお世話になっているお花屋さんで言ってしまいました。

岡本京子
夏は、お花がすぐダメになるから,生徒さんにレッスンをオススメ しにくいんですよね。どうせ数日で傷んでしまうから。

すると、お花の仕入れのことなど相談に乗ってもらっていた夏男さん(仮名)からきつい一言が。

夏男さん
ガッカリだな。確かに、長持ちしにくくなるのは、事実だけどさ。夏しか出てこない花とか、夏らしい花は、生徒さんに教えてあげないんだ。
なんか、もったいないなあ。

そっちの勿体無いもあった!ハッとさせられました。

岡本京子
本当だ!いつも、季節のお花を楽しんでとお伝えしているのに私自身が行動できていないなんて。恥ずかしいです。
でもね、生徒さんがレッスンで作った作品を持ち帰って、1日か2日でお花がションボリしたら残念な気持ちになると思うんですよ。
夏男さん
それは、そうだなあ。だったら、出来るだけ暑さに強くて夏っぽい花を使ったらどうだろう?
岡本京子
そんな花があるんですか?夏っぽい花といえば、ヒマワリが可愛いけど、あまり日持ちしないイメージが。
朝顔は、鉢植えしか見かけないし。
夏男さん
朝顔は、無理だよなあ。笑。
ヒマワリは、確かに日持ちしにくいけどメンテの仕方をしっかり教えてあげてぜひ、使ってほしいなあ。新しい色のヒマワリとか、可愛いよー。
岡本京子
あ、ちょっと渋い色のヒマワリですよね?あれは、本当は黄色だけじゃないって紹介したいと思ってたんです。他にもありますか?
夏男さん
クルクマはどうかな?夏らしくて、時期的にもオススメだね。
岡本京子
クルクマって、”肝臓にいい”と言われてるウコンの花ですよね?
ウコンと、カレーに入っているターメリックって一緒なんですよ。そんなお話もお伝えしたいな。
夏男さん
ほら。夏の花だって、生徒さんに教えたい事があるじゃないか。
花持ちだけ考えて避けるなんてもったいない事だよ。

目からウロコの一言でした。

自分で勝手に「夏に生花はもったいないから生徒さんにオススメするのは申し訳ない」
と思い込んでしまい喜んでもらう工夫を怠けていたのかもと考えさせられました。

勝手な価値観が打ち砕かれた瞬間でした。

そして「夏には、夏の美しい花がある」と改めて気づかせてもらいました。

夏が似合う花を紹介

ここで夏男さんから私もオススメしてもらった

夏が似合う、比較的日持ちする花を

少しですが、ご紹介したいと思います。

アンスリューム

赤が多いイメージですがピンクやグリーンもあります。

グロリオサ

赤い色が、夏の太陽のようです。一枝にいくつか花がついているので花持ちも期待できます。

デンファレ

ラン系の花は、南国出身なので暑さに強いものが多いそうです。
花数も多く、下から順番に咲いていきます。

プロテア

花持ちの良さはトップクラスです。ドライにしても素敵です。
この記事の一番最初の写真の中にもプロテアが入っています。探してみてください。

リューカデンドロン

これだけ見ると、あまり可愛く見えませんが、切り分けて、穴埋めの花として使うと他の花を引き立ててくれます。
シェフレラのレッスンでもよく登場する花です。

ケイトウ

赤だけじゃないんです。夏はグリーンが爽やかでいいですよ。花持ちが良いので、この時期お花屋さんで置いてらっしゃるお店も多いです。

パイナップル

最近は、夏になるとフラワーアレンジメント用のパイナップルが登場します。
食べられないですが、お花と組み合わせたら面白いですね。

(花材の写真は、はなどんやアソシエさんよりお借りしました。)

他にもいっぱいあるのですが、個性的なものをご紹介してみました。

夏向きの花の選び方

ここまで、何種類かお花をご紹介してきましたので、「じゃあ、お花屋さんに行って、どんな花を選ぶといいの?」ということをまとめてみたいと思います。
上記でご紹介した花たちは、もちろんオススメの花なのですが、ちょっと個性が強いので、置いてないお花屋さんもあります。
そこで、ここでは、お花屋さんでよく見かける花に絞ってご紹介します。

① メインの花は、カーネーションやユリがオススメ

お花屋さんにオールシーズン置いてある花の中でも、比較的長持ちしやすいのは、カーネーション、ユリです。

特にユリは、蕾があるものを選べば、次々と花が咲きます。

② ドライフラワーになる花

例えば、ブルーファンタジー、スターチス、ルリタマアザミ、センニチコウなどは、ドライにもできる花なので、暑さに強いです。
アジサイも立ち枯れしても、風合いが出て良いですね。

③ お花が多く、順番に蕾が咲いていく花

アルストロメリアは、蕾がどんどん咲きます。吐き終わった花は、つまんでとってください。

④ グリーンだけ飾っても、爽やかな印象になるのでオススメ

ドウダンツツジや、ユーカリは、水をこまめに変えれば、かなり長持ちします。

枝物やグリーンは、表に出てないこともあるので、お花屋さんに「長持ちしそうな枝物やグリーンはありますか?」と声をかけると、バックヤードから持ってきてくれることもあります。気軽に声かけてみてくださいね。

夏のお花のメンテナンス方法

こんな感じで夏男さんに「夏への偏見」を打ち砕かれた私ですが
夏ならではのお花のメンテナンス方法もしっかり教えてくださいました。

夏男さん
夏は特に水が腐りやすいから花が痛むんだよ。
できれば一日一回花瓶をしっかり洗う事!その時に茎もチェックな。
岡本京子
あああ、茎もヌルヌルしますよね。軽く洗うといいんですね?
夏男さん
そうそう。あと、花瓶の水の量だけど、日頃は、水は少なめが基本だよな?
岡本京子
そうですね。茎が水に浸かりすぎると ヌメヌメのバクテリアが繁殖して花持ちが悪くなるので、茎がしっカル浸かることを確認して3センチとか5センチくらい水を入れてます。
夏男さん
そうだよね。夏は、違うんだよ。
夏場は、水が少ないと水温が上がりやすいんだよ。だから、いつもよりもたっぷり水を入れておいたほうがいい。
岡本京子
え?そうなんですか?でも、茎のぬめりが・・・
夏男さん
そう。だから、花屋が花束につける延命剤が有効なんだよ。
あの延命剤には、バクテリアの繁殖を防ぐ効果と花の成長を促す糖分が両方入ってるんだよ。
夏だけでも使うと花持ちが断然よくなるよ。
岡本京子
小さいパックでなくてもボトルで売ってますよね?私は、クレザールを使ってますがお花屋さんで買えますか?
夏男さん
うちは売ってるよ。花を買った花屋に相談したらいいんじゃないかな。
岡本京子
夏ならではの管理方法のポイントは水の量を多めにして、延命剤を使用する事ですね。
花瓶もちゃんと洗剤で洗うこと!

もちろん、基本の直射日光を避けること、エアコンの直風も厳禁ですよね。
生徒さんにも、夏の花を楽しんでもらえるようにしっかりお伝えします。

まとめ

夏は、お花が傷みやすいから飾らない・・・という、とらわれから放たれて
夏には夏の似合う花を花持ちが良いものを上手に選んで
メンテナンスのコツを掴めば十分お花を楽しむことできそうです。

さらに、私は、ドライフラワーも楽しむようになりました。暑い時期は、ドライになるのが早くて便利が良いです。

暑いからこそ美味しい季節の食材を楽しむように、夏の花も楽しんでいけたらと考えるようになりました。

もし、以前の私と同じように感じている方がいらしたら、ちょっと夏の花を意識してみてはいかがでしょうか?

最後まで読んで頂きありがとうございました。

何かの参考になれば幸いです。

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